哲学

私たちはいったい何を愛しているのだろうか?――固有名と恋愛の無根拠性について

・固有名への愛/ポリリズムの恋−araig:net *追記:リンク先のサイトは閉鎖したので代わりにInternet Archiveのアーカイブのアドレスを記しておきます。 http://web.archive.org/web/20071128133032/http://d.hatena.ne.jp/araignet/ Perfumeの曲はPerfumeの…

擬人化から非人化へ

余談めくが、『エチカ』の定理には「すべての個体は程度の差こそあれ魂を宿している(animata)」(定理13の備考)というものもある。いわゆる、スピノザの万有霊魂論である(『スピノザの世界』p.123)。 面白いことに、「万物に魂が宿る」という擬人化(an…

擬人化をゆるす

人が未知の出来事、すなわち「真の原因を知らない」出来事と出会ったとき、対処の方法は二つある。理解と擬人化がそれである。前者は真の原因を知ることであり、後者は真の原因を知ろうとすることなく、その認識における「蝕」を自分の性状からの類推によっ…

スピノザ『エチカ』における擬人化

スピノザの世界―神あるいは自然 (講談社現代新書)作者: 上野修出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/04/19メディア: 新書購入: 16人 クリック: 117回この商品を含むブログ (132件) を見る 以前書いた「『擬人化たん白書』:萌え擬人化に見る愛」というエント…