余韻という要因

・映画本編終了直後に「風立ちぬ」予告を4分間上映 「余韻泥棒」など批判相次ぐ - ねとらぼ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1306/11/news124.html

言の葉の庭』はTOHOシネマズ系列の映画館で観賞したのだが、本編上映終了後、約4分ほど『風立ちぬ』の予告編が流れた。僕が観賞した回では、それが終わるまで誰も席を立たなかった。
 これがかなり評判が悪かったらしく、今はもう中止されているらしい(後日、同じ映画館に別の映画を観に行ったら、本編上映直前に流されていた。内容は全く同じだった)。それがどうもよく分からない。というのも、僕は全然怒りを感じなかったので。
 不快感を感じる人がいるのはまだ分かる。だが、怒るほどのことだろうか?
 本編開始前に、上映後に予告編が流れることをわざわざ予告してくれるのだから、見たくないなら席を立てばよい。
「余韻に浸れない」?
 そんなに余韻を味わいたいのだろうか? 「余韻」って言いたいだけちゃうん?
 そんなに余韻を味わいたいなら、上映終了後、すぐに照明をつけることや、席の総入れ替え制も非難しろと思う。だが、あまりそんな声は聞かない。
 それからなんで本編上映後に予告編を流すことは認めないのに、上映前に予告編を流すことについては何も言わないのか?
 上映後の予告編が余韻をぶち壊すなら、上映前の予告編だって映画前の心の準備というか心構えを阻害する。予告編の映画が気になって、あるいは予告編と本編を比較してしまって、本編に集中できない、ということもあり得るだろう。
 そもそも予告編の上映も上映時間に含まれているのはどういうわけなのだろうか? 予告編がどれくらいあるかわからないので、予告編を見たくなくても上映時間には席についているしかない。上映時間は予告編抜きの時間にすべきではないか? あるいは、予告編も上映時間に繰り込まれているのなら、地上波TVで民放がCMのおかげで無料で見られるように、料金を無料あるいは割引すべきではないのか? 僕らは映画館に予告編を見に行っているわけではないのだから(もちろん、予告編も見たいという人はいるだろうが、そういう人は、上映後に流れたって非難しないだろう)。しかも、上映前には映画の予告編だけでなく、普通のCM(結婚式場や指輪など)も流れるのでなおさらそうすべきではないか?

 ところで、上の記事でリンクされているTogetterを見てみると、『風立ちぬ』予告編への非難というよりは、褒め言葉のように見えるw